ビジネス環境の変化は著しく、マウスイヤーといわれる時代になりました。当然、BIツールのマーケットも加速度的に変化しています。いち早くBIツールを取り入れた企業も、システムが古くなって、時代遅れになっていることもあります。
ここ最近よく耳にするBIツールですが、実はBIツールそのものは以前からあり、ホストコンピューターやデータベースなどもいわゆるBIツールに含まれます。ですから、早期の段階でBIツールを導入した企業は、今の時代では非常に古いシステムとなっているかもしれません。
旧BIツールでは、システム担当者が社内にあるデータベースからデータを抽出して利用し、依頼してからデータ抽出まで、かなりの時間を費やしていました。
現在のBIツールは、さらに進化しており、グラフ化が容易にできるレポート機能・データマイニング・プランニングなどの機能を搭載しています。
セルフサービスBIは、専門家でないエンドユーザーが使うことを前提にしているツールです。そのため、特別なスキルをも持たない社員でも、ビッグデータを利用したデータ分析ができ、グラフ作成も簡単に作成することが可能です。
スマートフォンやタブレットなどモバイル端末が普及し、通信環境も整ってきたことを背景に、モバイル対応しているモバイルBIも登場してきました。モバイル端末を利用して、外出先でもBIツールを使えるようになり、会議やプレゼン資料を持ち歩かなくてもよくなりました。
BIツールには、「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類の提供方法があります。
従来型が、「オンプレミス型」で、自社サーバーを用意して、システムをインストールして使います。ですから、バージョンアップまで自社で行わなければならず、しかも導入時に膨大なコストがかかります。
一方で、「クラウド型」はアカウントやユーザー登録するだけで、すぐに利用できます。また、導入時の初期コストもそれほどかからず、定額料金形式が多くあります。データ分析の際も、クラウド上のサーバーで処理するため、パソコンや自社システムの性能には依存せずに、分析も可能です。